治療症例

神経疾患(椎間板ヘルニア)

神経疾患(椎間板ヘルニア)患者さんは、6才のミニチュア・ダックス。2・3日前から歩き方に違和感があり、今朝より後ろ足がふらつくという事で来院されました。

 

【診察】

歩行検査では、かろうじて立てるが、ふらつきが強く、ほとんど歩けない状態でした。
血液検査・レントゲン検査では異常なく、筋肉・骨の異常もありませんでした。
神経検査では固有位置感覚の消失(左)、低下(右)、深部痛覚の低下が認められました。(簡単に言うと麻痺です。)
以上より、椎間板ヘルニアGradeⅢと仮診断しました。
(椎間板ヘルニアとは、背骨と背骨の間にあるクッションの役割をしている椎間板が飛び出て神経を圧迫してしまう病気です。)
また、最終的な診断にはMRIが必要なため2日後に検査センターでの撮影となりました。

 

【治療プランの提案】

椎間板ヘルニアの場合、GradeⅢは一般的に外科治療の適応となります。
早期の手術で成績が良いことや、内科に比べ再発率が低いことを飼い主様に説明した結果、まず内科治療を行いMRIの結果や臨床症状を見ていき、外科治療を検討するという方向になりました。
MRIでは胸椎の12-13椎間で左側からの重度の脊髄圧迫所見が認められました。
ステロイド剤による内科治療に反応して歩行状態・神経検査所見が改善したものの、完全には改善しないため、手術を行う事になりました。

 

ヘルニア 背骨 脊髄 椎間板

【治療】

片側椎弓切除術(ヘルニアを起こして神経を圧迫している椎間板の除去)

 

【手術経過】

術後約1週間はケージレストし、2週間後には歩行状態・神経検査所見も正常となりました。

 

【今後は】

階段の昇り降り、ソファへの飛び乗りなどを制限して頂き、肥満傾向にありましたので減量を指示しました。

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