治療症例

歯科疾患(外科的矯正)

1.歯科疾患(外科的矯正) 患者さんは、7ヶ月半のトイ・プードル。左の上あごの乳歯が抜けないという事で来院されました。

 

【診察】
診察

乳犬歯が抜けない事で永久犬歯は正常な位置よりも前方に生えています。(黒い矢印) そのため下あごの犬歯(赤い矢印)が右側のように歯と歯の間に生えず、前歯とぶつかっています。

 

【インフォーム】

診断名としては、左側上顎乳犬歯遺残症、左側下顎犬歯舌側近心転移(クラス1不正咬合)ということになります。
綺麗に萌出(ほうしゅつ)できなかった犬歯はまだ成長途中でこれからも伸び続けている途中です。
そして、伸び続けることでぶつかっている前歯が回転してしまったり、上あごを傷つけてしまうことが将来予測されます。
また、不正咬合は人間で「肩こり」「頭痛」「手足のしびれ」「胃もたれ」「動悸」と密接な関係があるとされています。
以上をお話して、飼い主様と相談した結果、全身麻酔下での矯正治療を望まれました。

 

【歯科レントゲン検査】
歯科レントゲン検査

 

【治療】

即時傾斜移動による左側上顎・下顎犬歯の矯正治療(乳歯を利用してその場で歯の角度を変える方法)
左上顎第3切歯の抜歯(下あごの犬歯がぶつかっている前歯の抜歯)

治療 処置後 3週間後

 

【経過・今後について】

今回、飼い主さまと相談した結果、短期間で確実な矯正方法としてこの処置を選択しました。
写真でもわかるように処置してから3週間後には下あごの犬歯もしっかり適切な長さまで伸びて綺麗な咬合になりました。

わんちゃんの矯正治療にも様々な方法があります。
ただ、年齢によっては治療方法が限られてきてしまうので歯が生え変わる5ヶ月~7ヶ月の時期に動物病院で咬み合わせが問題ないか、歯の数が足りているか、など歯科検診を受ける事が重要となります。

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